俺はロボットになりてんだよ

毎日なにかを考えなきゃいけないのがとてもつらい。新しいことをするのがとてもつらい。ずっと同じように同じようなことをして、そのまま思考が麻痺していって愚鈍な魯鈍な人間として人生を謳歌できればどんなに良いかしら。愚鈍であるという覆しがたい事実を残したままずっと思考しなきゃいけん、なにかを成していなければいけんというのがとてもつらい。知的好奇心なんかなければいい。バカみたいに寝て、バカみたいに食って垂金みたいになって、バカみたいに日夜セックスばかりして生きていられればいいよね。
でもそうもいかないんだよね。なんでかしら。意地みたいなものかしらね。プライドというか。「ああはなりたくない」「俺はもっとできる子のはず」「どんなにダメでも天才だと信じたい」「なにはなくともやらなきゃまずい」そんな気持ちが先行してるのかしらね。くっだらないよね、とか言い放ちたいけど全然くだらないと思えない。だからなんだろうね。とてもつらいけどそこが捨てられない。僕の中にある尊厳が捨てられない。でも一般的に見た常識的な部分とか、一般に持ってるべきであろう尊厳みたいなものを僕は持ってないように思う。さも当然のことができない。守るべきことが守れない。やらなきゃいけないことをやりたくなくて仕方がない。そんなことばかり思ってると自分が屑なんだなあと思うんだけども、それでも自分の中の尊厳があるから自分が屑だと思いたくない。だからといって何をやるわけでもない。何もしたくない。
だからこそ、いっそ何も考えたくない、何も考えなくてもいいようになりたい。そうすれば自分を屑だと思うこともないし変な劣等感とか優越感とか誇りだなんだと言うこともないし、いくら軽蔑されても何とも思わないはず。それは屑だけど、同時に仙人だよね。違うか。違うな。違う?
ともあれ、霞を食って生きていければいいよね。ほんとに。
こんなこと書いてるけどなんだかんだで俺元気なんだなあ。たぶん。
がんばりたくないけどがんばろっかなー


2023.07 追記
20代、まだこのくらいのチュウニズムを衒いなくバーンと書けたんだね……
めちゃんこ恥ずかしいけど、ぶっちゃけ今も同じこと思ってはいるし、なんかこの勢いに切実さとセンチメンタルを感じるからこの記事は残しておこう。