ミニチュアゲームを遊んでいます

ここ数年、具体的には2019年から「ミニチュアゲーム」というジャンルに傾倒しています。
なかなかマイナーな趣味で、とくに日本では愛好者を見つけにくい、闇に隠れて生きる者たちのホビーであり、一見したときの参入ハードルの高さもなかなかのものです。
が、実際に沼に浸かってみるとそんなに険しいものでもないので、さくっと玄関を開けてみるための紹介を書いてみようかと思います。
なんでそんなものを突然書くかというと、これからちょこちょこミニチュアゲームの話を書いていきたいからで、突然えらいニッチなこと書くと収まりが悪いから!

まずミニチュアゲームとはなんぞや

いろんなミニチュアをゲームの駒として用いて遊ぶボードゲームです。
ミニチュアウォーゲームと呼ばれることもありますが、ウォーゲームの範疇にとどまらないものも多いです。
ただ「ボードゲーム」という言葉は少し複雑で、ボードゲーム愛好者はウォーゲームやミニチュアゲームを別カテゴリとみなすことが多いため、この記事においては「ミニチュアゲームというカテゴリで認知されない傾向の強いタイプのボードゲーム」を便宜的にボードゲームと呼ぶことにします。
※「ボードゲーム」の定義における感覚差はそれだけでボリュームのある記事が一本できそうなので、ここでは触れないこととします

では何をもって「ミニチュアゲーム」と銘打つのか、という点においては人によって考え方がまちまちかと思いますが、僕個人の感覚では以下の要素が挙げられます:

  • 一定以上のリアリズムをもって造形された模型を駒とする
  • ミニチュアのサイズに(ある程度)応じたスケールのフィールドを戦場とする
  • ミニチュア単位でルールが設定されており、それらの組み合わせによってゲーム性に深みを持たせている
  • ミニチュア単位でプロダクトが展開される
  • ミニチュアのビルドやペイント、コレクションがホビーの要素として存在する
  • 販売元がミニチュアを主力商品としている

他にもありそうですが、パッと思いつくのはこんなところでしょうか。
特に重要なファクターっぽい(と僕が認識している)ものは太字にしました。
これらをすべて満たすものというわけではなく、一部を満たしているものはミニチュアゲームと呼ばれがちです。
また、満たしていてもミニチュアゲームとして認識されていないものもあります。
たとえば「ウォーハンマーエスト」などはボードゲーム的なプロダクト展開ですがミニチュアゲームとみなされがちですし、「グルームヘイヴン」「ゾンビサイド」などは比較的リアルなミニチュアを多く含んでいますが、ボードゲームとみなされがちです。

どんなゲームがあるの

めちゃくちゃいろんなものがあるんですが、世界的にダントツのシェアを誇っているのがウォーハンマーWarhammer)」です。
その中でもシリーズがいろいろあり、メジャーなのはウォーハンマー40,000(Warhammer 40,000)」(以下40k)と、ウォーハンマー エイジ・オブ・シグマー(Warhammer Age of Sigmar)」(以下AoS)です。

他にも各社いろいろなゲームを出していまして、パッと思いつくところでは「マリフォー(Malifaux)」「ウォーマシン(Warmachine)」「インフィニティ(Infinity)」「バトルテック(Battletech)」「マーベル・クライシス・プロトコル(Marvel Crisis Protocol)」などです。

手を出すとしたらどれが(どれからが)いいの

ウォーハンマーであると言わざるを得ません。

上に挙げたゲームのなかで、公式が日本語をサポートしているのはウォーハンマーのみです。(2024年1月現在)
他のゲームも有志がルールを翻訳していたり、一部のゲームではそれを公式が取り入れて公開したりしていますが、会社として翻訳したものを出していて継続的なサポートがある(拙いにせよ……)のはウォーハンマーだけです。

また、国内に公式店舗があるのもウォーハンマーのみです。
そもそも特定のゲームの公式店舗がある、というのはミニチュアゲームに限らず珍しいですが、ウォーハンマーはそれをやっています。おそろしい資本力です。
そのぶん価格もいくぶん割高だったりするんですが……

大手家電量販店で購入可能なのもウォーハンマーのみです。
個人的には専門店(公式店舗だけでなく、小売店もあります)で購入するのがオススメですが、販路が多いことに越したことはありませんね。
某ヨドさんはたまにえらい割引をしてたりしますし……

40kとAoSは完全に好みでよろしいかと思います。
また、ウォーハンマーにはさほど惹かれない、ほかのゲームをやりたいんだ! という場合は当然そのゲームから始めて問題ないです。
売ってるお店が少ないとか、ルール周りは多かれ少なかれ英語と格闘しなきゃならないとか、そういうハードルの高さがありますが、情熱でカバーすればなんとでもなります!

手を出したとして、まず何をするの

  1. なんとなくルールを把握する(遊ぶなら、軽率をきわめた方は飛ばしてもOK)
  2. ミニチュアを軽率に買う(遊ぶなら必須)
  3. ミニチュアを組む(遊ぶなら必須)
  4. ミニチュアを塗る(遊ぶなら推奨されますが、任意)
  5. 遊ぶ(任意)

こうです!

「遊ぶなら」と書きまくってますが、これには理由がありまして、「ミニチュアを作って満足する」というのも立派な楽しみ方だからです。
実際に、ミニチュアを作って塗るだけの方というのも数多くいます。
それどころか「ミニチュアを買うだけ買って積む」のも楽しみ方のひとつであると僕は思います。
また、ルールを読むだけ読んで満足する、という楽しみ方もあります。
そのゲームの世界観や設定を楽しむとか、ルールを読んで軍勢の編成をひたすら悩む(だけで実際に構築しない)という楽しみ方もアリです。

それぞれをどうやるのか、特に組むとか塗るってどうやるのか、というところはいろんな人がいろんな記事なり動画なりをあげているので、そちらをご参照ください。
ほぼ模型未経験の状態でもけっこう簡単に組み上げたり塗ったりできたので、パッと見のイメージよりお手軽なのよというのはお伝えしておきたい!

あと「遊ぶ」に困ることはけっこうあるかと思うんですが、これはSNSを駆使してイベントを探すが吉かと思います。

でもお高いんでしょう?

お高いです。