風呂にバクテリアを飼っています

我が家の風呂は比較的ハイテックなシステムで、なんか浴槽側面についてるシャワーヘッドみたいなやつからお湯が出るタイプです。

どうやらこのヘッドみたいなところから給湯器につながっていて、そこでもって湯を循環させることで追い焚きおよび自動保温ができる、ということのようです。まあガスなので焚いてはいないんですけど……

そんないかした風呂なんですが、使い始めて5年くらい経ったある日、浴槽に張った湯、というかそれが冷めた水になにか妙なものが大量に浮いていました。

いうなれば納豆の糸のような、細くてネバネバしたものです。

これはただごとではないと調べてみたところ、どうも細菌だかなにかが繁殖しているのだということで、ジャバ的なアレで洗浄を試みました。

しかし改善はみられず、数日後にまた発生してしまい、これはあかんぞということで業者にお願いすることに。

 

調べてもらったところ、やはりバクテリアのたぐいが発生したものだろうということでした。

昔ながらのバランス釜と同様、湯を循環させる以上、どうしても内部の配管なりに汚れが蓄積していくものであるということで、メンテを放置したのが原因でありました。

なんか意外なメーカーが出してる水質検査器を使ってました。タニタとかだったかな……

そのマシーンによればどえらいレベルで水質が悪くなっていたようで、クリーニングのあとは見違えるほど改善しました。

それでひとまず解決となったわけです。

 

問題はなんでここまでエグいレベルの水質悪化を引き起こしたのかということなんですけど、それはひとえにまったくメンテナンスを行っていなかったからです。

僕はいまの風呂を使うまで、よくある蛇口から直接浴槽に湯を張ってゴム栓をキュポンとやって流す、保温も追い焚きもできない風呂しか使ったことがありませんでした。(祖母の家のバランス釜タイプにも入ったことはありますが、数えるほどです)

とにかく構造がシンプルだったので、浴槽とゴム栓およびチェーンさえ磨いていれば清潔な湯に浸かることができたわけです。

その感覚が今の風呂になっても続いており、日常的に浴槽を磨いておけばよかろう、となっていたわけですね。

もっというと、大昔のバランス釜とちがって最近のハイテック風呂はそのへんうまいことやってくれてるんだろう、というまったく根拠のない思い込みがあったわけです。

物理的に汚れを防げるわけないんですけどね。ちゃんと思考しないとだめですね。

 

……という、まったくもってとりとめのない話をなぜ書いたかというとですね。

業者による洗浄からわずか半年で再発したからです!

やだもー!

ミニチュアゲームを遊んでいます

ここ数年、具体的には2019年から「ミニチュアゲーム」というジャンルに傾倒しています。
なかなかマイナーな趣味で、とくに日本では愛好者を見つけにくい、闇に隠れて生きる者たちのホビーであり、一見したときの参入ハードルの高さもなかなかのものです。
が、実際に沼に浸かってみるとそんなに険しいものでもないので、さくっと玄関を開けてみるための紹介を書いてみようかと思います。
なんでそんなものを突然書くかというと、これからちょこちょこミニチュアゲームの話を書いていきたいからで、突然えらいニッチなこと書くと収まりが悪いから!

まずミニチュアゲームとはなんぞや

いろんなミニチュアをゲームの駒として用いて遊ぶボードゲームです。
ミニチュアウォーゲームと呼ばれることもありますが、ウォーゲームの範疇にとどまらないものも多いです。
ただ「ボードゲーム」という言葉は少し複雑で、ボードゲーム愛好者はウォーゲームやミニチュアゲームを別カテゴリとみなすことが多いため、この記事においては「ミニチュアゲームというカテゴリで認知されない傾向の強いタイプのボードゲーム」を便宜的にボードゲームと呼ぶことにします。
※「ボードゲーム」の定義における感覚差はそれだけでボリュームのある記事が一本できそうなので、ここでは触れないこととします

では何をもって「ミニチュアゲーム」と銘打つのか、という点においては人によって考え方がまちまちかと思いますが、僕個人の感覚では以下の要素が挙げられます:

  • 一定以上のリアリズムをもって造形された模型を駒とする
  • ミニチュアのサイズに(ある程度)応じたスケールのフィールドを戦場とする
  • ミニチュア単位でルールが設定されており、それらの組み合わせによってゲーム性に深みを持たせている
  • ミニチュア単位でプロダクトが展開される
  • ミニチュアのビルドやペイント、コレクションがホビーの要素として存在する
  • 販売元がミニチュアを主力商品としている

他にもありそうですが、パッと思いつくのはこんなところでしょうか。
特に重要なファクターっぽい(と僕が認識している)ものは太字にしました。
これらをすべて満たすものというわけではなく、一部を満たしているものはミニチュアゲームと呼ばれがちです。
また、満たしていてもミニチュアゲームとして認識されていないものもあります。
たとえば「ウォーハンマーエスト」などはボードゲーム的なプロダクト展開ですがミニチュアゲームとみなされがちですし、「グルームヘイヴン」「ゾンビサイド」などは比較的リアルなミニチュアを多く含んでいますが、ボードゲームとみなされがちです。

どんなゲームがあるの

めちゃくちゃいろんなものがあるんですが、世界的にダントツのシェアを誇っているのがウォーハンマーWarhammer)」です。
その中でもシリーズがいろいろあり、メジャーなのはウォーハンマー40,000(Warhammer 40,000)」(以下40k)と、ウォーハンマー エイジ・オブ・シグマー(Warhammer Age of Sigmar)」(以下AoS)です。

他にも各社いろいろなゲームを出していまして、パッと思いつくところでは「マリフォー(Malifaux)」「ウォーマシン(Warmachine)」「インフィニティ(Infinity)」「バトルテック(Battletech)」「マーベル・クライシス・プロトコル(Marvel Crisis Protocol)」などです。

手を出すとしたらどれが(どれからが)いいの

ウォーハンマーであると言わざるを得ません。

上に挙げたゲームのなかで、公式が日本語をサポートしているのはウォーハンマーのみです。(2024年1月現在)
他のゲームも有志がルールを翻訳していたり、一部のゲームではそれを公式が取り入れて公開したりしていますが、会社として翻訳したものを出していて継続的なサポートがある(拙いにせよ……)のはウォーハンマーだけです。

また、国内に公式店舗があるのもウォーハンマーのみです。
そもそも特定のゲームの公式店舗がある、というのはミニチュアゲームに限らず珍しいですが、ウォーハンマーはそれをやっています。おそろしい資本力です。
そのぶん価格もいくぶん割高だったりするんですが……

大手家電量販店で購入可能なのもウォーハンマーのみです。
個人的には専門店(公式店舗だけでなく、小売店もあります)で購入するのがオススメですが、販路が多いことに越したことはありませんね。
某ヨドさんはたまにえらい割引をしてたりしますし……

40kとAoSは完全に好みでよろしいかと思います。
また、ウォーハンマーにはさほど惹かれない、ほかのゲームをやりたいんだ! という場合は当然そのゲームから始めて問題ないです。
売ってるお店が少ないとか、ルール周りは多かれ少なかれ英語と格闘しなきゃならないとか、そういうハードルの高さがありますが、情熱でカバーすればなんとでもなります!

手を出したとして、まず何をするの

  1. なんとなくルールを把握する(遊ぶなら、軽率をきわめた方は飛ばしてもOK)
  2. ミニチュアを軽率に買う(遊ぶなら必須)
  3. ミニチュアを組む(遊ぶなら必須)
  4. ミニチュアを塗る(遊ぶなら推奨されますが、任意)
  5. 遊ぶ(任意)

こうです!

「遊ぶなら」と書きまくってますが、これには理由がありまして、「ミニチュアを作って満足する」というのも立派な楽しみ方だからです。
実際に、ミニチュアを作って塗るだけの方というのも数多くいます。
それどころか「ミニチュアを買うだけ買って積む」のも楽しみ方のひとつであると僕は思います。
また、ルールを読むだけ読んで満足する、という楽しみ方もあります。
そのゲームの世界観や設定を楽しむとか、ルールを読んで軍勢の編成をひたすら悩む(だけで実際に構築しない)という楽しみ方もアリです。

それぞれをどうやるのか、特に組むとか塗るってどうやるのか、というところはいろんな人がいろんな記事なり動画なりをあげているので、そちらをご参照ください。
ほぼ模型未経験の状態でもけっこう簡単に組み上げたり塗ったりできたので、パッと見のイメージよりお手軽なのよというのはお伝えしておきたい!

あと「遊ぶ」に困ることはけっこうあるかと思うんですが、これはSNSを駆使してイベントを探すが吉かと思います。

でもお高いんでしょう?

お高いです。

Android版アプリを使ってみる

僕はWeb屋だもんで、平日休日問わずけっこうな時間をPCの前で過ごしており、普段は大概の文字入力をPCで行います。LINEなんかも。

そっちのほうがあきらかに早いので、本ブログについても普段はPCで書くつもりだけど、案外PCに向かっていない時間というのは多いもの。

子を看ている時間だったり、移動時間だったり、のんびり湯に浸かっている時間だったり(スマホ持ち込む派)、寝るか〜と思って布団に就いたものの寝付けない時間だったり。

普段そうしたときはスマホでソシャゲのデイリー消化をしたりSNSを眺めたりしていますが、携帯端末で書く機会を増やせば継続可能性が高まるだろうということで、ためしにはてなブログAndroidアプリを入れてみて投稿。

 

文字をバーッと打つぶんにはまったく過不足なし。

改行と段落分け(HTMLでいうとbrとp)を使い分けられないのは普段のスタイルと異なるので少し困るけど、別に強いこだわりがあるでもないのでまあよし。

スマホで撮った写真をアップロードするぶんには当たり前ながらこっちのほうが便利ですな。

 

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というわけで年始に飲み屋で見かけたトレンディな筑前煮をためしにあげてみて本稿おしまい!

「ワイマール」を遊ぶための準備としての座学

重量級ボードゲームと話題の「ワイマール:民主主義の戦い」を遊ぶことになりました。

hobbyjapan.games

 

ざっくり言うと第一次世界大戦後のドイツ、つまりワイマール共和政における政争のゲームなので、このへんのバックグラウンドを知っておかないと、よくわからんままにゲームを進めてふわっと終わってしまいそう……

ということで、われらがWikipedia先生のもと歴史の授業を受けてみましょう。

 

免責:ざっくり読んだだけなので雰囲気で理解して雰囲気で書いています

 

前段:第一次世界大戦

民族的なアレでセルビア人青年がオーストリア大公フランツ・フェルディナンドを暗殺したことから、既にだいぶ緊張状態にあった諸国が雪崩式に宣戦布告チェーンをキメて、とんでもない規模の戦争に発展。
基本的には中央同盟国(ドイツ&オーストリアハンガリーなど) vs. 連合国(ロシア、フランス、イギリス、アメリカなど)という図式。
地獄の塹壕戦だの戦車の登場だのがありつつ戦局はおおかた膠着していたものの、消耗戦で民が疲弊しまくった結果、ドイツで革命が起きてもう戦争してられなくなり、中央同盟国側の敗戦で決着。

ワイマール共和政のおこり

上述の革命(ドイツ革命)でドイツ帝国がなくなり、残った政党でサテどうやって国を回していったものかと覇権争い的なものが発生。
社会民主主義を志向する政党と共産主義を志向する政党の綱引きが発生するも、とりあえずは前者がイニシアティヴを確保、共和政の樹立を宣言。
新しい政治にアタフタするなか、ドイツは敗戦国ゆえにとんでもない額の賠償金を背負わされてしまうことになる。

内紛と困窮

当然イデオロギーの異なる共産主義サイドは納得いっておらず、また保守派はそもそもドイツ革命からして気に入らないので、蜂起だの一揆だのが発生、ただでさえ苦しい国家の立ち回りがさらにカオスを深めることになる。
加えて賠償金の支払いで完全に首が回らなくなり、ハイパーインフレだの失業者の大増加だので政情不安はピークに達する。

景気回復と再悪化、右派の台頭

さすがに締め付けすぎてこれじゃあかんぞということで、賠償方法を再定義する「ドーズ案」を策定、これによって景気は好転、それとともに極右・極左は鳴りを潜め、いっとき政情はいくらか安定した。
が、世界恐慌でもって状況はふたたび悪化、また、ドーズ案に続く「ヤング案」を巡る国内のいざこざでもって政争が激化し、そんな中で右派が次第に影響力を持ち始める(ヒトラーのそのさなかにいる)。

大統領ゴリ押しプレイとナチスの台頭

いろいろあって右派であるドイツ人民党の人間が大統領になるが、政党として大きい社会民主党の協力が得られず、いわゆる大統領特権を乱発することでむりやり政治を回すスタイルが確立されていく。
いっぽうヒトラーはといえば極右で、賠償金払いながらなんとか建て直していこうぜという既定路線と真っ向から対立、賠償ブッチせよの姿勢をみせ、この時点でかなりの国民人気を得ていた(ようだ)。
大統領ゴリ押し体制(大統領内閣)は議会の後ろ盾に乏しいため、そこを補うべくナチスに接近することもあり、それがさらなるナチスの影響力拡大に寄与していく。

ナチス無双、そして共和政のおわり

政情不安のなか着実に影響力を高めていったナチスは第一党に君臨、首相になったヒトラーはワイマール憲法を事実上無効化、自身を絶対権力者である総統として独裁体制を確立、ここに至ってワイマール共和政が終焉を迎える。

 

 

と、大体こんなかんじ……だとおもうんだけど……どうなんだろう……

実際のゲームは、共和政における主流である社会民主党および中央党、左派である共産党、右派である人民党、のいずれかを担当して政争をやるようです。
たぶんそれぞれの立場で勝利条件が違うタイプのゲームで、次々起こるイベントを議席だのなんだので影響力勝負して自分の望む形に捌いていくゲームなんじゃないかしら。

はたしてどの立場でやるのか! そして本当にそういうゲームなのか!

編集モード

ついMarkdown記法で書いてしまったけど、VSCodeでないと行末半角スペースが可視化されなくて気持ち悪いので素直にWYSIWYGにしようかしら。
でもWeb開発者としてWYSIWYGにはつらい目にあわされがちで苦手意識がある……

謹賀新年、あるいはブログの使い分けについて

あけましておめでとうございます。2024です。
わたくし後厄です。
本厄でもさほど悪いことは起こらなかったので、今年もたいしたことはなかろうと思っております。

埃を払ったはいいものの全然触っておらず、まあ別に無理に触らんでもよかろうと思っていたんですが、日々のちょっとした思考だったり雑感を想念のままインスタントに霧散させていくと「おれ2024あたりどんなかんじだったっけな」みたいな回想のタネがなくてさみしいので、つまらないことでも文字に残していこうと思います。
多分続かないんですけど。
この「続ける」ってのを意識してしまうと逆によくない気もします。
続かなかったら続かなかったで「やっぱりな」と思い返せる、というのが中年の楽しみ方であると割り切ります。

で、そんなことを思ってブログに向かってみたわけですけど、僕もうひとつブログ持ってるんです(2024.01現在)。
それは作成当時、自分のなかでホットだった(※いまも決してコールドではないんですけど、ぬる燗くらいです)Warhammer: Age of Sigmar(以下AoS)における所見であったり雑感であったり、備忘録だったりを記録に残しておきたいというのと、それを仲間にパッと共有したいという目的で作ったものなんですが、やはりこれも作って半年くらいでビタッと止まってしまいました。
これにはわかりやすい原因がありまして。
ひとつは、ちゃんとしたコンテンツを記事として残そうという気持ちが強かったこと。
ひとつは、Web屋としての勉強を兼ねてサービスを自前でデプロイしていたこと。(Gatsbyで構築してgithubでデプロイしてます)
(もうひとつ、シンプルにAoSモチベが熱燗→ぬる燗になったというのもあります)

「ちゃんとしたコンテンツを記事として残そう」
これはまじで継続することとの相性が悪すぎて、なぜなら「ちゃんとしたコンテンツ」なんて日常のなかでそんなに生まれないからです。
能動的にけっこうなエネルギーを使わないと生まれない。
ネタがないときにはひねり出さないと生まれない。
そんなことやっててモチベーション保てるわけがないんです。僕という人間は。

「Web屋としての勉強を兼ねてサービスを自前でデプロイしていたこと」
これは難しくて、元々は書く手間を減らそうという意味合いもありました。
わざわざブログサービスにアクセスしてWebUI上のエディタでものを書くんではなくて、ローカルのMarkdownファイルをペッといじってコマンド叩いてデプロイ、が楽であろうと思ったんですが、Gatsbyによる構築がけっこう面倒で、ちょっとした機能をつけるにも自分でコード書かなきゃならないのがむしろコストになってしまったんですね。
下書き保存したいとか、カテゴリ・タグ機能をつけたいとか。
あと細かいところ、ディレクトリ構造がなんかきもちわるいとか、そういうことも重なってプロダクトを触るモチベがなくなってしまい、「書き続けるならこのプロダクトでなくていいな」みたいな思いも湧いてきてしまったわけです。

とはいえすぐさま消したいでもなく、いつか楽しく触れるかもネってんでそっちのブログも残してるんですけど、それでここも使っていこうとなると、どう使い分けたものかとなります。
当面はそもそも使い分けず、こちら一本でいく予定。
ローカル・オフラインで書ける以外に向こうのメリットがあまりないので。
一本でも続かないものが二本あってマトモに運用できるはずもないし。
なんらかのWeb屋的チャレンジを試してみよう、というタイミングでのみ向こうを使うことになるかな?

ともあれ、今年はなにかしらを書き記していく所存です。
書くほどじゃないことを飲み込まない!
できるかはわかりませんが、きっとできませんが、まずは第一歩であります。

再開するつもりで過去の記事を整理してみた

もうとにかく恥ずかしいんで、消せるものはぜんぶ消してしまおうと思ったんだけど、読んでたらなんかちょっと若い自分への慈愛みたいなものが沸いてきたんで、なるべく残すことにしました。

それでもあまりに見苦しいものとかは消したけど。

ただ言及なしに残しておくと羞恥で死んでしまうので、15年後の自分による追記という斬新な形を執って自分の中で折り合いをつけてみた。

なんかこう……20代の自分を40代の自分が見つめるっていう行為……エモだね……!